株式会社プレシャスパートナーズ 代表取締役社長CEO
髙﨑 誠司
1977年 福岡県北九州市にて生まれる
1991年 父親の転勤で中学生のときに埼玉県に移住
2002年 大学在学時より人材ビジネスに興味があり、ディップ株式会社に入社
2003年 同社で直販営業を経験後、代理店事業部の立ち上げに参画。
代理店事業部にてトップセールスとなる
2008年 株式会社プレシャスパートナーズ 起業
“仕事”を通じて人々の人生を豊かにする～起業前から描いていたビジョンの実現へ
私は学生時代から、
「人の役に立ち、深く感謝される事業を行うために、将来は起業したい」
という思いをずっと持っていました。
では“人の役に立ち、深く感謝される事業”とはどのようなものなのか。
そう考えたとき、「人生の大半の時間を “仕事”が占める」ということに思い至りました。やりがいを持って働けるようになる事業を形にすることが、自分の思い描くビジョンの実現につながるのではないか。そのためにも、まずは人材業界に入り、当時採用活動の主軸であった求人広告の知識やマーケットを学ぼうと決め、日本最大級のアルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」を展開するディップ株式会社に入社をしました。
入社後も、「いつか起業したい」という考えは変わらず、漠然と”企業と求職者を直接的にマッチングさせて、お互いに想いや価値感を語れるようなサービスを作っていきたい”という構想はこの当時からありましたね。
一方でディップ株式会社では求人広告サービスを通じ、売上拡大や顧客の採用成功などを果たすことができ、まずはその経験を糧に求人広告代理店としてのビジネスを主軸に起業しようと決め、2008年にプレシャスパートナーズを創業しました。
求人広告の総合代理店として成長を続ける中で、2015年にはバイトルの販売代理店として日本一の称号をいただきました。これによって、自分を成長させてくれたディップ株式会社に対しても恩を返せたかなと思えたので、 次のステップとして、学生の頃から描いていた事業を実現させるため、WinC Audition ※1の前身となるサービスの立ち上げを行うに至ったのです。
※１ WinC Audition… 社長・経営者と学生が集まり、お互いの理解を深めマッチングを目指す就職イベント
成功確信・WinC Auditionの成長性 ～「誰と働くか」“WinC”サービス開始から現在の軌跡
WinC※2は「Will Not Change＝”変わらない“想い」をコンセプトに社長・経営者の変わらない想いを発信し、その想いに共感する学生と企業をつなぐために誕生したサービスです。
この業界に長く身を置いていると、中小企業でも従業員に温かく素晴らしい会社はたくさんあると気づかされます。そして、そういう会社こそ成長していくのです。
だからこそ、ただ単に儲かっている会社だけが表に出るのではなく、人や事業に誠実に向き合っている素晴らしい会社が、もっと世の中に発信されるべきではないか。せっかく他とは比べられない良い部分をもっているのだから、会社はもっと世の中にその想いを発信していき、求職者はその想いを知って、「この会社を経営する社長と共に人生を歩んでいきたい」と仕事を選んでほしい。
そんな想いから、このサービスを立ち上げました。
しかし立ち上げ当初は、サービスを提案しに行っても、なかなか受け入れてもらえないこともありました。
当時はまだ条件や待遇で仕事を選ぶことが当たり前で、採用活動は人事が行うことが一般的。学生は社長自らが選考会に参加し、「どんな社長と一緒に働きたいか」という観点で企業を選ぶ就職活動に対して興味を持ってくれましたが、企業からは驚かれることが多かったです。
実際のところ、会社の内部のことを人事が話すとリアリティがなくなってしまうこともあります。また、言いにくい部分もあるでしょう。逆に、社長・経営者だからこそ説得力をもって語れる会社のリアルがたくさんあります。
会社の良い面も悪い面も、全てを社長・経営者が話すことによって、会社のありのままの魅力が学生側に伝わります。企業と学生が実際にマッチングする場面を見たとき、やはり社長・経営者が会社のことを話すことがとても大事なことなのだと再認識しました。
WinC Auditionは企業の満足度や口コミももちろんなのですが、学生の満足度が高いイベントです。それにより、企業からも興味を持ってもらえる機会が増えました。
また、当社が会社として成長をしていることで、「もっとプレシャスパートナーズのことを知りたい」と興味をもって話を聞いてくれる企業も増えてきています。
その結果、今では、元々開催予定だった25年度卒に向けたイベントの企業枠は全て埋まっており、急遽追加開催を行って計45回開催することになりました。当初想定していたよりもかなり早いスピードで企業側からの支持をいただいており、 ますますWinC Auditionの需要が高まっていると感じています。
26卒はさらに開催数を増やしていかなくてはいけないと考えています。
また、現在は対面とオンライン双方で開催していますが、今後は地方企業や地方学生にも特化したイベントも開催していきたいと考えています。地域に特化したオンライン開催なども進めていく予定です。
※2 WinC…社長就活を実現する新卒採用サービスの総称
社長就活の独自の強み～社長就活で採用・定着・活躍を実現し、入社3年後の離職率をゼロに
最近は、自分にベクトルを向けながら、キャリアアップ転職や早期転職をする方も増えています。しかし、実際に本当に給与が上がるのはごく一部の人だけです。そして私自身20年ぐらい採用に関わる仕事をしていて、たくさんの会社や人を見てきましたが、一つの会社に長く勤めてその中で活躍をしていくことが、キャリアアップの一番の近道になるのではと感じています。
それは会社側も同様で、目の前の採用目標人数や業務だけを見た採用を行うのではなく、採用した人材の定着と活躍を見据えていかなければ、中長期的にはその採用活動は絶対に成功しないでしょう。
つまり、「定着・活躍を見据えた採用でない限り、絶対にその企業の先はないし、その採用の仕方に先はない」ということです。
社長就活では、経営者の想いや企業理念、価値観などの無形価値を社長自らが発信し、共感を生み出すことで、その会社で働く唯一無二の魅力を学生に伝えることができます。
社長の変わらない想いへの共感が、そこで働く目的に繋がり、入社後の定着や活躍に繋がっていくのです。
まさに社長就活は、人材の定着・活躍を見据え、採用という入口の部分からミスマッチをなくすため、社長自らが企業理念や社風・文化などの会社の魅力を発信し、共感した人材を採用することで「定着」・「活躍」を実現していくサービスなのです。
経営者側からすると、想いに共感して長く頑張ってくれている社員に、より還元してあげたいと考えるでしょう。だからこそ、企業が選考の中で学生に対して、「当社で働く＝あなたの将来を守っていくこと」だという想いを話すことも大切ですし、企業は社員がより良い環境で働けるように常に環境改善に取り組むことも大切です。
それによって社員が会社に長く定着し、活躍してくれるようになります。そういった企業側の取り組みにより、社員のエンゲージメントが高まっていき、長く活躍してくれるので、結果的に会社の成長にもつながっていくのです。
「働くことをもっと幸せに」～世の中の当たり前を作っていきたい
初めにも話しましたが、働くことは人生の半分以上の時間を占めることになるので、働くことが幸せになれば、人生はもっと豊かになると私は思っています。
だからこそ、「働くって楽しい」「生き生きと仕事ができる」そんな環境をもっと作っていく必要があります。
その世界観を実現する1つの方法こそが社長就活“WinC”です。
日本だけでなく、先進国はどこも少子高齢化が進んでおり、労働人口が減少しています。そんな時代だからこそ、会社に長く勤めて活躍してくれる人が多いほど、企業も成長していく。企業が成長すれば日本経済も活性化し、結果的に日本全体が豊かになっていけるのではないでしょうか。
社長就活が採用・就職活動のスタンダードになれば、今よりも幸せな働き方が増えていくと思っています。 WinCを活用して新卒採用をする企業が増えれば増えるほど、その企業の幸福度が上がっていき、その企業で働く人たちのエンゲージメントが向上していくでしょう。
社長就活事業の需要は今後さらに高まっていきます。
だからこそ、さらに広めていかなければいけない考え方だと思っています。
もう一つ注力していきたいのは、“人事コンサルティング事業”です。
日本において、99％が中小企業と言われていますが、中小企業は人事部門を持っていない場合も多いです。 そのため、人事制度や採用手法などの人事コンサルティングで、人事部門を持たない会社を支えられるような事業を展開していきたいですね。
また、育児や介護など、ライフイベントも含めて会社としてサポートしていけるような企業を作っていきたいと思っています。これはプレシャスパートナーズだけでなく、プレシャスパートナーズがきっかけとなって、同じ考えの企業をもっと増やすことで、私が描いている世界観を実現出来たら理想的です。
時代や経済が変化する中、今までの固定概念にとらわれず、 良い会社や素晴らしい会社を増やしていくことが、結果的に日本経済の活性化につながっていくと思っています。だからこそ、プレシャスパートナーズは、常に成長し続け、今の世の中の当たり前を変えていけるよう挑戦を続けていきます。
