SAMURAI CEO 100
SAMURAI CEO 100

【日本をリードする経営者・上野亨の挑戦】Paymentと情報テクノロジーの力で人々を幸せに

payment_1

株式会社Payment Technology 代表取締役
上野 亨

1973年8月14日生まれ、千葉県出身。1994年に立教大学社会学部を中退したのち、1997年ソフトバンクに入社。経理財務部にて資金調達やBPRプロジェクトに従事する。1999年、イー・トレード証券会社(現株式会社SBI証券)に転籍し、SBIグループの創業メンバーとしてSBI 証券の立上げ・IPO 部門の立上げを行う。2015年に株式会社うえるの代表取締役に就任。2016年3月に株式会社Payment Technologyを設立。

給料を”線”で捉えて生まれた各サービス

payment_2

弊社は、従業員向けの給与サービスとスタートアップ向けのBtoB決済サービスを運営する会社です。中でも代表的なサービスである「前払いできるくんLITE」は、業界で初めてクレジットカード決済による無審査かつ即時導入を実現した、給与前払いサービスを提供しています。

そもそも、給料の前払いには「デジポット型」と「立替型」の2種類のサービスがあります。「立替型」は、導入企業からの利便性が高い一方で、リスクがとても高い方法です。というのも、後から回収できない可能性や、従業員数によって金額が大きくなるといったリスクがあるからです。そこで、リスクが低い別の方法で建て替えることはできないかと考え、クレジットカードを活用する方法にたどり着きました。そこでできたのが「前払いできるくんLITE」だったのです。

そしてサービス立ち上げから約1年経った時、このサービスの仕組みを給料以外にも家賃や仕入れ、販管費といったことにも転用できるのではないか、とふとしたタイミングで思いつきました。そうして前払いサービスで自分たちの悩みを解決する方法を考え続けた結果、新たなサービスが続々と生まれました。「前払いできるくんLITE」の次に新規展開を始めたのが「ハヤメル/オクラス」です。買掛金や未払い金の支払い延長サービスで、「資金繰りを改善したい」「支払いをすべてカードにしたい」といった要望を叶えることができます。

スタートアップ企業は、決済について沢山の悩みを抱えています。 個人の場合、支払の悩みや不便を解消するためにカード払い・ポイント利用・電子マネー払い・後払いサービスなど色々な手段がありますが、企業にはそれがありません。個人と同じぐらい決済の選択肢があれば、企業はもっと大胆に、キャッシュフローに囚われることなく活動できるようになるのではないかと考えています。

さらにその次には、海外では給料の週払いが当たり前になっていて、受け取る口座も複数にする事に着目し、日本でもそれを取り入れようと「エニペイ」のサービスを開始しました。これは複数口座で給料を受け取ることを可能にし、好きなタイミングで好きな手法で給料を受け取ることを実現するサービスです。この仕組みは「企業と、従業員と、従業員の給与債権の登録ができて、一定の日付・方法で給与(又は賃金)の全部又は一部を繰り返し支払い、その結果を保持しておくことができるシステム」としてビジネスモデルの特許を取得しています。

こうしたサービスによって、給料を”月給”という「点」で見るのではなく、「線」にして見ることで、貰いたいときに、好きなところで貰うことを可能にしています。我々の事業の目的は“従業員”の方を幸せにすること、そして給料を受け取るという事を更に楽しみなものにすること。私たちは「働く」の価値を向上させたい。従業員の人生の時間と交換する「価値」である給与を、サービスを通じて当社の給与関連サービスによって、給与に関する時間・手段・回数や、将来的には金額までをより良いものにし、従業員が働くことの価値を最大化できるようなサービスを追求しています。

今後も我々のサービスを導入することで、従業員の方がさらに幸せになるような仕掛けを作り、また「給料のことを考えている会社だからこそできること」を興していきたいです。

自身の経験から将来性を感じた給料の前払い

payment_3

創業のきっかけは、前職でIPOコンサルティングの仕事をしている時に、給料前払いサービスの話を聞いたことでした。単純に「おもしろそう」と感じたのと、未開の地であったことから参入を決めました。

日本では、その日働いた分の給料を月末にまとめて受け取ることが当たり前になっています。しかし世界的に見るとこうした支払い手法を取っているケースは20%ほどしかなく、日払いや週払いがスタンダードになっています。例えばオーストラリアの給料は週払い制。アパートを借りる際にはウィークリー契約が基本であり、毎週金曜日に給料をもらい、翌週月曜日に家賃を支払うそうです。

お金の流れが変われば、契約の制度も変わり、世の中の当たり前が変わっていきます。このことが分かり、「給料って面白い!」と改めて感じました。普段働いた分の給料を当たり前に受け取っていると思いますが、深く考えてみると非常に奥深い分野であり、将来性が多分にある領域なのです。

スピード感が成長の秘訣

payment_4

弊社がここまで成長してきたのは、常にスピード感を持って仕事に取り組んできたからです。一般的には1年ほどかかると言われているサービスリリースも、ビジネスプランを思いついたら、寝ないぐらいの感覚で1週間ほど考え続け、「いける!」となった瞬間に社内に共有し、3か月ほどで開発も含めてリリースする体制を創っています。

私がサラリーマン時代にほぼすべての部署を経験させていただいた経験から、一気通貫で行うことができる強みを生かすことで、このスピード感を実現しています。ただ、一気通貫が強みだからと言って、私一人でこれだけのスピード感でサービスリリースすることは困難です。共に働くメンバーも同じスピード感で仕事に向き合ってくれているからこそ、実現できている事です。

「同じ釜の飯を食う」という言葉があるように、メンバーどうしでご飯を食べることはチームとして重要だと思っています。水曜日にはランチをチームで食べながら定例ミーティングを実施しているのも、当社の特徴です。

Paymentを通し、イノベーションを

会社が描いているビジョンは、社名にあるとおり、Payment(企業、個人の給与、経費などあらゆる支払い)にイノベーションを起こし、新しいテクノロジーを提供していくこと。実際、給与をPayPayなどのデジタルマネーで受け取れる日本で唯一のサービス「エニペイ」や、世界的に認知され始めたBtoB決済をクレジットカードで行うBPSPという分野のサービス「ハヤメル、オクラス」などのサービスを日本で最初に提供してきました。

これからも、すでに世の中にあるものをうまく活用していきながら、Paymentにおける究極の理想形を実現できるよう、新しい形を生み出していきます。そのために、会社としては上場を目標に掲げて準備を進めており、日本から世界へとPayment Technologyのサービスを広めていく考えです。

私自身、Payment Technologyの経営者をする傍ら、IPOに関する仕事にも携わらせていただいています。それは【日本を強くしたい】から。この目標は私一人でどんなに頑張っても、経営者として頑張ったとしても叶えることはできません。同じ志を持つ経営者複数人の力が必要です。だからIPOという分野に関わり、そうした経営者の輩出を支援しています。

たくさんのお金を手にして大きくなれるのがIPO。未熟な経営者を優秀な経営者として世の中に送り出すのが、私自身のミッションです。だから「将来独立したい」「将来経営者になってみたい」という人は、ぜひ私のところへ。一緒に働きたいですね。

そしてもうひとつ。私は今、Payment Technologyを経営していますが、20年後も続けているとは思っていません。私に取って代わって「自分が社長をやりたいです」という人が出てくるのをずっと待っています。そんな気概、思いのある学生さん大歓迎です。

このSAMURAI CEOに直接会いたい

学生エントリー 社会人エントリー