SAMURAI CEO 100
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【日本をリードする経営者・早川周作の挑戦】スポーツ業界を変革し、弱い地域、弱いものに光を当てる太陽になる

琉球アスティーダスポーツクラブ 株式会社代表取締役会長
早川 周作

大学受験直前に家業が倒産、父親が蒸発し家財をすべてを失い無理心中寸前まで追い込まれるが、前向きな上昇志向で、大学進学を目指して上京。朝の新聞配達から深夜の皿洗いまでアルバイトをして、学費を作り明治大学法学部に進学。大学在学中の20代前半から、学生起業家として数多くの会社の経営に参画して活躍する。その後、元首相の秘書として約2年間勉強し、28歳で国政選挙に出馬、次点。経営者に戻ってからは「日本のベンチャーを育てる」という意志の下、日本最大級の経営者交流会を全国で主催。

2018年2月、沖縄から卓球のプロリーグであるTリーグに参戦する「琉球アスティーダ」やトライアスロンチーム、飲食店を運営する琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社を設立し、代表取締役に就任。2021年3月、プロスポーツチームとして日本初となる上場を果たす。2021年4月、女子チームに参入し子会社の九州アスティーダ株式会社を設立し、取締役に就任。同年8月、子会社のアスティーダマーケティング株式会社、AMG株式会社取締役に就任。また明治大学MBAビジネススクール講師に就任。国立大学法人琉球大学客員教授に就任し業種業界を超えた幅広い分野で活躍している。

弱い地域、弱い者に光を当てる”てぃーだ”となる

弊社は日本の卓球リーグ「Tリーグ」に所属するプロチームである琉球アスティーダの運営を始めとし、スポーツバル、卓球教室、卓球物販ECサイト運営等、総合型地域スポーツクラブとして『沖縄×スポーツ×○○』をテーマに様々な企業のマーケティング支援に取り組んでいます。

「弱い地域、弱い者に光を当てる社会の仕組みを創る」という志のもと、人口2万人の中城村で家賃4万8000円の場所を拠点に創業。「卓球で世界を獲りにいく」「見上げるくらい大きな相手にも、打ち勝てる」「『誰だって夢は叶うんだ!』ということを結果で証明してみせる」といったビジョンを掲げて展開し、スポーツチーム初の上場を達成しました。

弊社の名前である「琉球アスティーダ」には、「沖縄から明日の太陽になる」という意味があります。「てぃーだ」は沖縄の方言で、太陽という意味です。私たちが世界的なスポーツクラブになっていくことで、その姿を見た人が「何かやりたい」「私にも何かできるんじゃないか」と思えるような世界観を実現したいという思いが込められています。

実際、私たちは今日本で1番の卓球チームです。”日本の主砲”と呼ばれ、「チョレイ」で有名な張本智和選手が所属していますし、執行役員を福原愛さんが勤めています。また、私はベンチャー起業を創業してから27年ほどこの業界におり、経営者とのネットワークも非常に強いと自負しています。その経験とネットワークを生かすことで、経営のことをよく分かっている人間が経営をし、なおかつ経営者のネットワークが強いという、一般的なスポーツクラブではなかなかできないことを実現できているのが強みです。

スポーツ業界を変える先導役に

私たちがなぜスポーツビジネスをしているのか。そもそも、スポーツや芸術のような人々の感情を動かし、感動させるようなものは、中世以降からこれだけテクノロジーが進化したとしても、どの時代においても価値のあるものなんです。

しかし、スポーツのマーケットが約50兆円のアメリカに対して、日本はまだ5兆円ほどしかないんですよ。つまり、不変の価値を持つ大切なものに対して適切に価値を見いだせていない。実際、ガバナンスは効いておらず、ディスクロージャーもされていない、そして一社も上場していませんでした。

スポーツ業界がどうやって稼いでるかというと、チケット収入やファンクラブ、スポンサーに頼っている形なんですよね。本来スポーツは「スポーツ × ビジネス」というところで、様々な業種や業態と連携したり、テクノロジーとマッチングしたりできるポテンシャルがたくさんあると思っているんです。でも、それもできていない。

つまりスポーツ業界は、ディスクロージャーの不完全さや、資金調達の機会が限定されていること、良い経営人材が流れていないこと、イノベーションとのマッチングがなっていないことなどの課題を抱えているのです。

そのような状況を変えるべく、スポーツ業界の稼ぎ方や在り方を変えて新しい循環モデルを作る先導役になることを決意し、上場という選択肢をとりました。新しい循環モデルを作ることによって人やお金の循環を新しく生み出し、それによって業界のあり方が変わって成長していく。それによって卓球だけでなく、琉球アスティーダだけでもなく、日本のスポーツ業界そのものの底上げをする。そのような大きな可能性を感じ、今後のスポーツ業界への期待を強く抱いています。

”何もなかった”ところから一心に志を追いかけて

実は、もともとは卓球やスポーツにはあまり興味がありませんでした。そんな中、Tリーグができた時に「5歳で始めたスポーツで、15歳でメダルが取れる可能性がある」「沖縄で貧富の格差がこれだけ拡大する中、お金をかけずしてチャンスが与えられる球技として卓球がある」と言われたんです。

私は、父が自分の会社を潰して蒸発した19歳の時から、「弱い地域、弱い者に光を当てる社会の仕組みを創る」という思いをずっと持ち続けてきました。それを叶えるべく、新聞配達や皿洗いのアルバイトなどで朝から晩まで働きながら夜間の大学へ通ったり、起業をしたり、元首相の秘書として勉強をしたり、衆議院選挙に出馬したり、ベンチャーの支援をしたり。光の当たらないところに光を当てる、という志と一致する選択をしてきたんです。

この琉球アスティーダの事業も、その志にぴったり合っていたので引き受けました。上場して、株価を上げて、スポーツ業界を成長させる。事業を通じて自らの志を体現していくことで説得力も増してきますから、今は経営者という選択肢をとっています。

ここまで紆余曲折あった私ですが、父が蒸発して親戚も行政も助けてくれず、「お前らなんかに住む家はなくてもいい」と言われ、無理心中寸前まで追い込まれた、そんな”何もなかった”ことが私のキャリアの最大の強みだと思っているんです。親の会社を継いだわけでも、家にお金があったわけでもなく、何かコネがあったわけでもない。

コンプレックスになり得ることかもしれませんが、そういうコンプレックスやストーリーってすごく人の心に響くと思うんです。完璧な人間よりも、コンプレックスをたくさん持ってる人間の方が魅力を感じさせることができる。だからこそ、いろいろなところから私の話を聞きたいと講演会のお話が来たり、全国から話を聞きに集まってくれたりしています。

コンプレックスによってマイナスの方向に引っ張られる方はたくさんいると思います。でも、それを逆に武器に変えられるかというのは人生の大きな境目だと思いますね。

生きている限り、志を目指して自らの役割を担う

私は毎年何百、何千というプレゼンを聞く立場にあり、スタートアップの投資もたくさんしてきました。その中で残っている会社って、ある3つのことを大切に守っているんですよ。

まず、思いや志。社会貢献や社会的意義を見据えて課題に立ち向かう思いや志を持って事業をしていること。そして2つ目は5年先、10年先、20年先、30年先のビジョンを持っていること。そしてそれに向けて絶対に逃げずに継続すること。つまり「志」「夢」「継続」なんですよね。

たくさんのベンチャーやスタートアップを見てきたり、大学の客員教授やビジネススクールで講師をしてきたりしましたが、自分にはできないと諦めてしまっている人たちが多いんです。そうじゃなくて、まず一歩踏み出してみる。やってみなきゃわからないですから。そのためには志が必要なので、やっぱり志は何よりも大切なんじゃないかと思っています。

私は、「弱い地域、弱い者に光を当てる社会の仕組みを創る」というずっと持ち続けている志の実現のため、必要な事業や役割をこれからも精一杯担い、自分ができることはやりたいと思っています。そうして、世の中に対してこれだけのインパクトを与えて「よくやったな」と思って死んでいけるような人間になりたいですね。

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