SAMURAI CEO 100
SAMURAI CEO 100

【日本をリードする経営者・髙松孝年の挑戦】チャレンジしやすい環境で、ワクワクした未来を作りたい

髙松建設株式会社 代表取締役社長
髙松 孝年

1970年生まれ。祖父が髙松建設の創業者。次男ということもあり会社を継ぐことは考えておらず、1994年に関西学院大学商学部を卒業後は積水ハウス株式会社へ入社。27歳での結婚を機に、当時の社長だった父親からの打診を受け、髙松建設へ入社した。その後、グループ会社の社長等を歴任し、47歳の時に代表取締役に就任。現在は、持株上場会社である髙松コンストラクショングループ副社長も兼務。

ゼネコン企業が海外へ出ていく本当の理由と価値

弊社は、2017年に創業100周年を迎えた老舗ゼネコン(ゼネラル・コントラクター:総合建設業)です。私たちが次の100年として見据えていることの一つは、「世界トップクラスの日本の建築技術を世界へ知らしめる」ということです。建設業は土地がある限り仕事が生まれていく業界ですが、今後は新規の案件が減少し、日本国内の仕事は減少していくと想定されています。そんな中で私たちがやるべきことの一つは、「日本から海外へ出ていくこと」です。日本の建築技術の精度は世界有数であり、たとえば「壁がしっかりしていない」なんていうことはありません。それは材質や資材が良いだけでなく、現場で働く一人一人の技術水準がとても高いからです。私たちから見たら当たり前のクオリティでも、海外の人から見たら特別なのです。実際、中国の方々が日本製の家を購入することも、最近では多くなりました。

しかし、海外にゼネコンが進出して上手くいった事例は少ないのが現実です。私たち建設業は、大きい金額を扱う産業でもあります。そのため、海外でも戦える基盤を築くことができれば、日本へ大きな還元ができるはずです。現在、私たちが扱う仕事の規模は、年々大きくなっています。お客様は個人から法人になり、再開発に近い地域組合や駅前のショッピングモール建築に関する事業などの大型案件が増加しています。そのように、私たちは地域貢献的な仕事から、日本国内そして海外へ視野を広げ、日本経済へ貢献ができる仕事に挑戦し、まだまだ可能性が広がる分野で、「建築」を通して日本の素晴らしさを世界に届けていくことを目標としたいと考えています。

できたものを売るのではなく、一緒に創るワクワクを売る

私たちは、自ら地域を歩き、実際の土地や建物を目にすることで潜在的な需要を掘り起こし、新たな提案につなげています。例えば、土地を貸していた地主さんに「マンションを建て、賃貸する方が良い」という話をして、建築をさせてもらうなどです。そのようにして、実際に見て、今この瞬間にはない新たな需要を創り出すことで、当社は成長してきました。

こうした手法は「提案型営業」と呼ばれています。ただモノやサービスを売るだけではなく、お客様の課題をお客様の目線に立って考え、一緒に解決するのです。今でこそこれは一般的になっていますが、私たちが取り入れた40年以上前は極めて珍しい手法でした。当時はこれに対して「建築屋だったら建築屋らしく、建築だけをしていればいい」「もらった図面の通りに作り、精度の高い仕事をすることが建築屋の役割だ」など、建設会社のあるべき姿についてたくさんのご意見を頂きました。しかし、その中でも自分たちがやるべきことを信じて提案型営業を続けてきたことで、「建設会社は、顧客の依頼をただ図面通りに建築するだけ」という業界の常識を壊し、現在の髙松建設へと成長したのです。「ここに何かをつくりたい!」というお客様の期待に応え、喜びを分かち合うだけではなく、「何をつくったらおもしろいのだろう?」「何を建てれば、お客様の役に立つのだろう?」といった、お客様自身も考えていなかったことや役に立つことを提案し、完成するまで一緒にワクワクする。これが髙松建設がしてきたことなのです。

目に見えて残る仕事はやっぱりいい!

建設業界は、当然ですが建築系の学生のみなさんにご興味を持って頂くことが多くなります。だからこそあえて言わせていただきますが、私たちの仕事は「街をつくる」ことでもあります。建築という手段を通して、「日本をより良く変えていくこと」に取り組んでいるのです。だから、「建築系の学部に所属しているから」ではなく、街をつくることに興味や関心がある方には、一度でいいから私たちの話を聞いていただきたいと思っています。すでに存在し、完成しているものを売ることや、決められた土地に家を建てる仕事も面白いと思います。ですが、私たちがしているのは「何もない場所に、一から考えてお客様に提案して、一緒に作り上げる」ことです。その中には街をつくることや整備することも含まれます。そんな街づくりができる仕事も、面白いとは思いませんか。

もちろん、建築について考えたことがないという人でも大歓迎です。「ものを作る仕事に関わりたい」「人から感謝されることがしたい」「話すことが大好き」という人は、特に弊社に向いていると思います。自分で想像し、お客様と一緒にワクワクしていたものが出来上がった時の喜びは一生ものです。また、建てたものは形として残ります。今建てたものが半世紀先、1世紀先へと続いていくのです。

100年企業でありながら、ベンチャースピリットを兼ね備える。規模の大きい仕事に、若いうちからチャレンジできる。

私が副社長を務める持株会社の髙松コンストラクショングループは上場しておりますが、業界の中ではまだまだ歴史の浅い会社です。建設業界には古い歴史を持っている会社も多く、中でもグループ会社である金剛組は西暦578年創業の世界最古の企業と言われています。弊社は2017年に創業100周年を迎え、安定した経営基盤を築きながらも、ベンチャースピリットを兼ね備え、私たちにしかできないことを実践しながら髙松建設らしさを積み上げてきました。

会社規模の拡大とともに案件の規模も大きくなり、チャレンジできる機会も増えています。若いうちから責任ある役割を担うこともできますし、やってみたい仕事にチャレンジすることもできます。最近では新しく髙松コンストラクショングループ東京本社ビルを田町駅付近に構え、より働きやすい環境が整いました。今後もM&Aや事業拡大を行いながら、「建築」を軸に新たな領域にチャレンジしていこうと考えています。その一つとして、社内起業や社内独立の仕組みを検討しており、社員がチャレンジしたいことを形にする後押しする仕組みも構築して参ります。

私自身は、ワクワクするような新しい人や、新しいものと今後も出会っていきたいと思っています。事業においても経営においても、様々なチャネルを増やしていくことで、思いがけない事業が生まれる可能性もあります。そんなチャレンジ精神溢れる弊社のことを少しでも「面白いな」「街づくりっていいかも」と思っていただけたなら、是非一度お話ししませんか。

私は経営者一家に生まれましたが、経営者になることが約束されていたわけではありません。父親の経営方針とは違う考えを持っていたこともあり、新卒で積水ハウスに入社しましたが、「他の会社を知ることができてよかった」と思っています。世襲が多いこの業界で、視野を狭めることなく、変わりゆくトレンドにいち早く気づくことができるようになったのも、他の会社での経験があったからだと思います。もし、今の私が当時に戻って就職活動をするとしても、絶対に髙松建設以外の会社を選択して、他社での経験を積むことを選びます。

これまで社員から役員、そして経営者としてのキャリアを歩んできましたが、まだまだ知らないことがたくさんあります。きっと皆さんも、知らないことがたくさんあるのではないでしょうか。しかし、その中から職業の選択肢を決めつけてしまうのはもったいないと思います。「今やりたい仕事があるから、やりたい職業につく」のも一つの選択です。一方で、やりたいことが決まっているからこそ、あなた自身の可能性を広げ、視野を広げるために、新たにチャレンジすることも一つの選択です。そのためにアンテナを張って様々な情報を得て、自らの感性で考えて決断すれば、より良いものが得られるのではないでしょうか。その一つの選択肢として、髙松建設を見にきていただけると幸いです。

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