株式会社ユナイテッドウィル 代表取締役社長
佐々木 拓己
1978年、青森県生まれ。1999年、アルファグループ株式会社に入社。携帯電話の営業を担当し、2年目でグループトップの営業成績をあげる。その後は営業部長として企業成長を牽引し、同社のJASDAQ上場に貢献。2007年、インターネット決済会社に参画。事業部長やCOOとして経営に携わる。2010年、株式会社ユナイテッドウィルを設立。HR事業やSES事業など、ITと人材を軸としたビジネスを展開する。2018年、CtoC型の採用マッチングサービス「社長メシ」をリリース。従来の採用手法を変革するサービスとして、メディアや業界の注目を浴びている。
ビジョンなき起業からビジョンありきの経営シフトで生まれた社長メシ(創業から主力事業誕生までのストーリー)
私は2010年12月にユナイテッドウィルを創業しました。30歳の時です。創業当初のメイン事業はソニーの非接触ICカード技術方式「FeliCa」の販売代理店でした。順調に事業を伸ばしていた2011年3月、創業から4ヶ月後に東日本大震災が起こります。
事業が完全にストップしました。創業当時はビジョンなどなく「持ち前の営業力があれば経営者としてビジネスを成功できる」という持ち前の自信のみで会社を経営していました。だからFeliCa事業が縮小していく中で次の事業が一向に進みませんでした。そんな時、自分を救ってくれたのは先輩経営者のアドバイスでした。
「拓己の営業力は凄いからエンジニアのマッチング事業でも始めれば?」
2011年当時、IT化が進む社会で圧倒的にエンジニア人材の供給が追いついていない。対するエンジニア人材は仕事を探しているけど自分では見つけられない。次の事業としてエンジニアのマッチング事業を開始しました。その後、事業は拡大していきますが自分の中で物足りなさを感じるようになりました。
「自分が受けた恩を社会に還元したい」
経営者として今こうして挑戦できているのは親身になって助けてもらった先輩経営者のおかげである。だったら自分が受けた恩を次世代を創る若者に還元していきたい。
2018年、そんな自分の想いを体現するサービス「社長メシ」が誕生しました。
累計2000社、10万人の若者が利用する採用マッチングアプリ社長メシ(メイン事業の成長ストーリー)
2018年、ビジョンから誕生した社長メシは採用マッチングサービスです。サービス開始から5年、2023年の時点で累計利用企業数は2,000社を突破。社長メシで次なる挑戦先を探す利用ユーザーも20代中心に10万人を突破しました。(学生5万人、社会人5万人)
「なぜこれだけ支持されるのか?」
サービス開始当時はわかりませんでした。自分の想い、ビジョンだけで創ったものだったので。
そんな時、2020年COVID-19が社長メシの成長を一瞬にして止めてしまいました。
社長メシは名前の通り、社長と求職者が食事をしながらお互いの挑戦、ビジョンを語り合い、双方マッチングすれば採用・就職に繋がるサービスです。COVID-19で「誰かと食事をする機会」がほぼ「ゼロ」になってしまい、当然社長メシを利用する企業も求職者も激減しました。
しかし、このピンチがチャンスに変わります。
なぜ社長メシが社会から受け入れられるのか?
改めてじっくり考える事ができました。
「出した答えは社長メシを軸に株式上場しよう」
社会のトレンドにどんぴしゃだった社長メシ(事業の魅力)
日本の少子高齢化は止まるどころかますます加速。労働人口減少も歯止めが効きません。
そんな状況の日本でも社会を変えるべく挑戦を続ける成長企業が次々と誕生します。成長企業の悩みは「人」。事業成長の可能性があるにも関わらずそれを担う若手人材が足りていない。採用するにしても少子高齢化。少ない母数に対して大手企業に劣る資金力。事業を創る事のできる人材は資金力が豊富な企業にいってしまいます。さらに「人」の採用支援をする人材会社もビジネスである以上、資金力のある会社の支援に注力します。
結果、成長企業に成長企業が求める人材が集まりません。人材会社も後回し。
「だったら人材会社に頼らず自分達で取りにいきたい。なるべくお金をかけずに」
これを実現するのが社長メシです。
ではなぜ社長メシが実現できるのか?
社長メシには優秀な若者がコストをかけずに集まって来る。つまり安価に人材データベースを構築しているからこそ、企業に安価に提供しています。
ではなぜ社長メシに優秀な若者が集まるのか?
「先行き不透明な日本において会社に頼らず自分の力で生きていける人間になりたい」
こう考える若者が年々増えており、社長メシはまさに自分の力で生きている経営者からヒントがもらえる。
だから社長メシに優秀な若者が集まるんです。
社長メシは立ち上げ当初考えつかなかった社会のトレンドのど真ん中のサービスだったんです。
日本は挑戦できる機会が少ない。だから社長メシで挑戦できる機会を増やし世界で活躍人材を輩出したい(ビジョン)
日本からイノベーションが起こりづらいのは挑戦できる機会が圧倒的に不足していると思います。
なんとなく学校に行ってなんとなく就職して。
それでも生きていける社会の基盤は戦後日本復興を成し遂げた先人たちのおかげです。
我々も偉大な日本の先人に負けぬよう未来を担う子供たちが誇れる日本にします。
そのために社長メシを通じて若者に挑戦する機会を提供し、日本から世界で活躍する人材をどんどん輩出していきます。
SAMURAI CEO 株式会社ユナイテッドウィル代表取締役 佐々木拓己