SAMURAI CEO 100
SAMURAI CEO 100

【日本をリードする経営者・金野太一の挑戦】若手起業家を育成し続ける挑戦

株式会社IoTコンサルティング 代表取締役
金野 太一

1983年9月、東京生まれ。2006年3月に、慶応義塾大学 法学部 政治学科を卒業。同年4月に新卒で株式会社光通信に入社した。財務・広報・IR部門などを経てゼネラルマネージャーとしてMVNO事業など、様々な新規事業の立ち上げに参画。2013年に独立し、約3年で黒字化を達成した。その後、さらなる成長機会を求めて上場会社に株式を売却。買収先の上場会社の役員を経て、2018年に再び独立。現在はIoT領域を対象としたM&A戦略を中心に、事業を拡大中。また、経営者を志す学生インターンや、ITエンジニアを志す若手未経験者に対して、実践的な成長機会を提供するなどの人材育成にも注力している。

スピード感を持って資金調達を行い、約半年で「ロケットモバイル」をリリース

2015年12月に会社を設立し、そこから約半年間の準備期間を経て、2016年5月に業界最安級格安SIMサービス「ロケットモバイル」をリリースしました。ロケットモバイルは大企業から個人事業主様まで、2,000社以上に導入されています。申し込みから最短3日以内で手元に届き、日本全国ほぼ全ての地域に対応中です。また「10年前一括払い」などの指定が可能で、事業者様の都合に合わせた柔軟な支払い方法を指定できます。よって、企業様から重宝されています。弊社はモバイル通信回線設備を自社で持たない、いわゆるMVNO事業者です。移動体通信事業者様(MNO)から通信回線を借り受けることで、自社ブランドとして直接エンドユーザー様にサービスを提供しています。事業者にとって、大掛かりな設備投資を必要としないことはMVNOの魅力であり、中小ベンチャー企業でも通信事業者として新規参入できます。実際にロケットモバイルのリリース当時は、雨後の筍のように有象無象のMVNOサービスが立ち上がっていた時期でした。しかし設備投資は必要なくとも、WEB上での受発注や顧客管理・請求システムの構築、最低限必要な広告やプロモーション費用などは発生します。

サービスを立ち上げていく中で、設備投資以外の部分でそうした資本がそれなりに必要だということが判明しました。よって、諸々の準備をしながら同時並行で資金調達も行っておりました。今思い返すと、かなりハードな半年間だったと思います。また、今でこそ格安SIMサービスは市民権を得ています。しかし当時は、盛り上がりを見せる事業者サイドとは対照的に、ユーザーサイドは大手通信キャリアからの乗り換えに慎重な姿勢を示していました。そのため想像をはるかに上回るスピードで市場の淘汰が起こり、最終的に生き残ったのは大手キャリアのサブブランドが大半で、残りは資本力と知名度が元々ある、一部の企業だけという状況になっていたのです。

ロケットモバイル「神プラン」が軌道に乗り、周辺領域への進出も

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ロケットモバイルは当初「ポイ活してスマホをタダで使おう!」というコンセプトでした。マス向けに展開していましたが、上手く軌道に乗らず、早々に生き残りをかけた事業転換を迫られていました。そんな中、月額298円(税抜)でデータ通信使い放題で提供していた「神プラン」がIoT用途として注目され始めたのです。このことをきっかけに、少しずつ状況は好転し始めました。リーズナブルな価格でIoT機器を運用できるという意味で、お客様にとって「神プラン」です。また弊社にとっても利用者を増やすきっかけになる、まさに「神プラン」といえる存在でしょう。

 

ちなみに「神プラン」の他にも、監視カメラに搭載するなどのアップロードに用途を特化した専用プラン「アゲアゲプラン」があります。また、テレワークや訪問先などでご利用頂くポケット型Wi-Fiサービス「ロケモバWi-Fi」など、様々なプランが誕生しました。これらは弊社の第2、第3の柱として育っております。その結果、2023年12月末時点で取引法人社数は2,000社を超え、安定したストック収益を生み出すまでに成長しました。

 

ここ数年は安定したストック収益によるキャッシュフローを原資に、積極的に事業拡大を図っております。中でも、M&Aを活用した周辺領域への進出に注力している最中です。例えば、モバイル業界における経験やナレッジを活かしたWEBメディアの運営があります。他にもWEBシステムやアプリケーションの受託開発などを行い、少しずつ成果が出てきております。

通信デバイス数が増え、成長著しい市場に身を置けることが最大の魅力

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世の中に大きな影響を与えることができる「ダイナミックな成長が見込まれる市場に身を置ける」ということが、この事業を行う最大の魅力です。また、ストック型の収益モデルとなっているため、キャッシュフローや事業収入が安定しております。従業員の雇用を守ることはもちろん、中長期的な成長を目的とした人材育成などに投資を行うことができます。

 

弊社が提供するロケットモバイル「神プラン」はIoT用途を中心に、様々な業種業態、利用シーンでお使い頂けます。今後ますますDX化やIoT化が進んでいく中で「通信」という要素はハードウェアやソフトウェアと並ぶ、必要不可欠な存在です。周辺領域まで含めると「ビジネスを無限に広げていける可能性やポテンシャルを秘めている」と認識しています。また今後は、国内において人口が減少していくでしょう。しかし「通信」だけにフォーカスすると、通信機能の搭載を前提としたデバイスの数は、右肩上がりで爆発的に増えていくと予想されます。家電家具、オフィス機器、工場、店舗、商業施設、自動車、交通機関など、様々なモノに通信機能が搭載されるでしょう。そうなれば普段の生活を営む中で、1人1台どころか1人10台、100台と通信機器に囲まれている未来が、当たり前になるかもしれません。

同じ意志を持った人材を教育し、世の中のためになることをしたい

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ここ最近は、中長期的な企業成長を目的とした人材育成に注力しております。特に「経営者を志す学生インターン」や「ITエンジニアを志す若手未経験者」に対して、実践的な成長機会を提供するなどの様々な取り組みを開始しました。世の中は、綺麗事だけでは成り立ちません。既に一人前に育った人材を、企業間で取り合うことも時には必要だと思います。しかしそれは本質的ではなく、教育を通じて新たに一人前の人材を生み出すことこそが、真に世の中のためになると考えています。

 

自らの意志を持って行動する自立した人材は、こちらから何かお願いしなくても、自ら○○を成し遂げてくれます。会社という組織にそのような自立した人が集まり、共通のビジョンやルールの下で営利活動を行っているだけで、自然と世の中に経営者やエンジニアが誕生し、成長するようなエコシステムを私は作りたいです。特に「自然と拡大する」というのがポイントです。なぜなら、外から人為的な手が加えられたり、ビジネスモデルとして成立していなかったり、倫理的に問題があったりで、無理が生じているような状態だと永続的に機能しないからです。私一人が、一生のうちにできることはごく僅かです。そのため、同じ意志を持った人材を集め、育てて輩出していくことで、自らの理念を形にしていきたいと思います。

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